子どもの塾でマンスリーテストや模試があると、お迎えの時についつい出来栄えを聞きたくなりませんか?
テストや模試があった日のお迎えのときに私から出来栄えを聞いたことはありません。
本当は気になるから聞きたいですけど、あえてこちらから聞くことはしてないです。
何故なら、親がテストや模試の結果や所属コースを気にし過ぎると、子どもは必要以上に結果を気にしてしまうからです。
それに、帰ったらその日のうちに自己採点しますよね?
そうすると、出来栄えなんてものは自分から話してくれます。悪そうなときはションボリしてますしね(笑)
だから、あえてこちらから聞くようなことはしません。
あまり気にしていないような雰囲気を醸し出すのです。
本音はめちゃくちゃテストの出来はきになりますよ。
でも、子供の前では気にしていないように装います。
子どもの前で親は、テストの結果で一喜一憂してはいけないと思うからです。
本来、マンスリーテストや模試というのは、勉強の穴を見つけるためのもの。
成績は良いに越したことはないですが、たとえ悪かったとしても、その穴を塞ぐことができるようになればいいのですから。
中学受験生の親は成績や所属コースを必要以上に気にし過ぎない
なぜ親はテストの結果や所属コースを必要以上に気にしてはいけない(特に子供の前では言わない)のかについて書いてみます。
同級生をバカにするような行動をとってしまう可能性がある
SAPIXに限らずどこの塾でも、子どもにとっては所属コースはとても気になるものらしいです。
(ただ、6年生になると所属コースよりも男子の中での順位を気にした方がいいですが。)
SAPIXのコース分けがどうなっているか簡単に説明しますね。
各校舎によって各コースの基準点はバラバラなので、コースは気にしなくても大丈夫。
難関校狙いであれば最低でもSAPIX偏差値60以上を目安にしておくといいと思います。
SAPIXのコースは1か月ごとのテストで毎回入れ替わります。
上から順に、
- α1(最上位コース、大規模校のα1在籍者は超優秀)
- α2
- (略)
- B
- A(最下位コース)
入室の際にSAPIXの先生がおっしゃってたのは、「所属コースについて親がとやかく言わないでください。」ということ。
親が必要以上に気にすると、塾でも自慢したり、下のクラスの子どもをバカにしたり、コースが落ちてしまった子に嫌なことを言ったりするようになるらしいです。
ケンタが通っていた校舎では他人のコースについて、とやかく言うことは禁止されていました。
言っているのを先生が見つけた場合は、相当厳しく指導しますともおっしゃってました。
また、悪い成績を取った場合に必要以上に親が責め立てると、怒られるのがイヤでカンニングするようになる子どももいるらしいです。
中学受験マンガの二月の勝者4巻でも同じようなエピソードがあった
二月の勝者には島津君という塾でトップの開成志望の男の子が出てきます。
この島津君の父親が偏差値60以下の学校なんてゴミだと子供に言い続けています。
すると、どうでしょう。
島津君は塾の同級生をバカにするのです。この島津君の態度は父親の影響ですよ。
おそらくこのエピソードは、本当に中学受験塾ではありがちな光景なのでしょう。
SAPIXの先生もおっしゃってたくらいですから。
成績について責め立てるとカンニングするようになるかもしれない
悪い成績をとってしまったときに、親が必要以上に子どもを責め立ててしまったとします。
すると、怒られるのがイヤでカンニングするようになる子どもがいるとSAPIXの先生はおっしゃってました。
ケンタに聞いてみると、やはりどのコースでもカンニングする子どもはいたそうです。
αコースにもいたし、アルファベットコースにもいたと。
それぞれ別のお子さんです。
でもね、カンニングというのは他の人からみても、すぐにわかるらしくて子ども達の間では噂になっていたようですよ。
だから、テストの結果については必要以上に子どもに言わないことをおすすめします。
頑張っているのに成績が悪かったら前向きな言葉をかけてあげましょう!
成績が悪かったときは、ついつい言ってしまいそうになるけれども、ぐっと我慢して必要以上に責めないようにしましょう。
責めるのではなく、逆に前向きな言葉がけをしてあげるとよいですよ。
子どもってたとえ反抗期で憎たらしい態度をとっていたとしても、お母さんやお父さんが好きなんですよ。
自分が悪い成績をとったときに、大好きなお母さんやお父さんが悲しむ姿を見るのがつらいのです。
子どもにもよると思いますけどね(笑)
健気で可愛いじゃないですか。
成績が悪くて落ち込んでいる子どもが、前向きな気持ちになれるような言葉をかけてあげて下さい。
- 成績は頑張ったからといってすぐにはあがらない
- 努力を継続すれば、必ず成績はあがるから心配しなくて大丈夫
成績が下がると親としてみれば不安ですけど、悲しんでいる子どもを責める必要はないです。
だって難しい中学受験の勉強を頑張っているのですから。
テストの結果でなく、その過程が重要
教育関係の本を何冊も読んで、よく目にしたのが、結果ではなく過程が重要なのだということ。
成績が悪くて叱るとすれば、テストの結果ではなく、その過程を叱る必要があります。
- だらだらと勉強していた
- やらなければならない課題を適当に済ませていた
逆にテストの結果が良かった場合も、結果ではなくて過程を褒めるようにしましょう。
テストは勉強の穴を見つけるもの
マンスリーテストや模試は、勉強の穴を見つけるものと割り切ってください。
出来なかった問題をきちんと直しをして、次に似たような問題が出た時に解けるようになればOKなのです。
正答率が数%など、かなり難易度の高い問題もあるので、全部の問題が解けるようにはならないと思います。
全部できるようになるのが理想ですが、お子さんの学力にあわせる必要があります。
学力が低い場合は正答率数%の難問を解けるように努力するよりは、もっと基本的な正答率の高い問題を落とさない努力をする方が大事です。
だから、正答率をみて、しっかりと解けるようにならなければならない問題を親御さんがピックアップしてあげるといいと思います。
直しノートを作っておくと、範囲のない組み分けテストや模試のときに見直せるので役立ちます。
直しノートは早いうちから作っておくと便利ですよ。
弱点がすぐにわかるので、範囲のないテストのときなどは大活躍です。
中学受験の成績についてのまとめ
中学受験塾に通っていると本人だけでなく、親も成績が気になり、一喜一憂してしまいがちになります。
しかし、テストの結果に一喜一憂してはいけません!
頑張っている子どもに見えざるプレッシャーをかけるのは可哀そうです。
ダラダラとヤル気がない状態が続くのであれば、叱る必要もあります。
だけど、頑張って勉強しているのなら、たとえ成績が悪くても大丈夫だと言い続けてあげましょう。
正しい勉強の仕方ができていれば、努力はいつか報われます。
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