
中学受験に親子で取り組んでいるご家庭は多いかと思います。
子供の中学受験を親がサポートするのは当たり前といえば、当たり前のような気もするのだけど、サポートが行き過ぎると自分で考えることをやめてしまうのでは?と悩むこともありました。
中学受験が最優先で、いろんなことを親が先回りしてやってしまうと、子どもは親の言う通りにやるだけで自分の頭で考えようとしなくなる。
指示待ち人間っていうんですか?
自分で課題を見つけられないので、言われたことしかできないという残念な人にはなってほしくないんですよ。
だから、あまりにも手厚い親のサポートは勉強するには効率的なのだけれど、下手をすると何も考えない指示待ち人間になってしまう危険性を孕んでいるような気がします。
中学受験で親の手厚いサポートは子供を指示待ち人間にしてしまう?
中学受験で塾に丸投げできるのが親としては理想なんですけど、残念ながらケンタはサピックスを選んでしまったので塾に丸投げは無理でした。
精神年齢の高いお子さんは、サピックスであろうが、なかろうがどこの塾でも自分で優先順位をつけて効率よく勉強して、志望校の合格を勝ち取ってくるでしょう。
これが理想の姿。
昔読んでいたブログのお嬢さんがまさにこのタイプ。
ひとりでプリント整理もして、計画をたて、勉強し、軽々と女子最難関に合格されていました。
ケンタとは全然違うタイプなので、うらやましかったです(笑)
本当なら、中学受験に適性をもつ子供というのは選ばれし子供のみなのかもしれません。
でも、残念なことに息子のケンタはフツーの小学生。
精神年齢は高いどころか、低いのでは?と思うこともしばしば。
でも、家で見せる顔と学校や塾で見せる顔は違っているようでしたけど。
(外では案外、しっかりとやっているようだった。)
そんな平凡な小学生であるケンタが一人で勉強を進められるわけがありません。
ということで、親子で中学受験に取り組みました。
途中入室だったこともあり、入塾当初は理科と社会のサポートはかなりやりました。
通塾組に追いつけたかな?というところまでは、手厚くサポート。
幸いなことに算数は特に問題がなかったので、わからないと言ってくる問題を説明するというようなことは途中までやってましたけど、基本は自分でやれてました。
家庭学習の進捗管理は最後まで私がやってましたね。
本当なら自分でやるべきだったのかもしれません。
あまりにも手取り足取りサポートしていると、子供は親に言われるがまま何も考えずに課題をこなそうとします。(反抗期が来る前)
でも、それって良いことなのでしょうか?
中学受験の真っ最中はそんなことを考える余裕もなかったし、周りも保護者のサポートが手厚いと感じていたので、自分のやっていることに疑問を持ちませんでした。
でも、ある時(いつだったかは思い出せない)
って言われたときに、『自分で考えなよーっ』て思ったんですよね。
『それくらい、自分で考えればわかるでしょう』って。
この時のケンタは自分で課題すら見つけようとしない。
課題も見つけられないから、優先順位もつけられないという状況。
指示待ち人間になりつつある!!
まぁ、小学生だから仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが…。
5年生の途中から反抗期も始まって、何でも親の言う通りにするということはなくなりましたが、それでも親のサポートは必要でした。
勉強は強制されてやるものではないし、失敗することも時には必要
普通は勉強なんて自分でやるもの。
誰かに段取りしてもらってやるものではありません。
ましてや、強制されてやるものでもない。
勉強しないんだったら、成績が下がるのは当たり前の世界にしないといけない。
この辺の当たり前のことが、中学受験という特殊な世界を経験することで私の感覚がマヒしちゃってた気がします。
ケンタの中学受験が終わった後に夫から言われて、ハッとしたんですよね。
もうやめな。
おかしいってことに気付かないの?
私は間違ってる。
失敗させるのも経験なのに…。
あのとき、夫から指摘されなかったら中学生になった今でも勉強に口出ししていたかもしれません。
危ない、危ない。
中学受験のときは子供もまだ小学生だし、効率よく成績を上げて志望校に合格するためには親の手厚いサポートはあった方がよいです。
でも、中学生になってまで、親がアレコレいうのはやっぱりおかしいと気付けたので、今は勉強のことに口出しはしません。
あまり勉強してなさそうだけど、それなりの成績をとってきてるので自分で考えて少しは取り組めるようになったのかなと思ってます。
中学に入ってからも相変わらず、国語は乱高下してます(泣)
良いときもあれば、悪いときもある感じで中学受験のときみたい。
同じ学校の友人でも鉄緑会などの塾に行ってる人も多いみたいだし、一生懸命に勉強しているのかなと考えると不安もあります。
なんと、お勉強が趣味っていう子もいるらしいです(笑)
中学へ入学してから思うのは、本当にいろんなお子さんがいるということ。
自分でアプリを開発しちゃってるような子もいるし、音楽の才能のあるお子さんなど本当にバラエティに富んでます。
話が脱線してしまいましたね(^^;)
中1の1学期は全く勉強せずに試験受けたんじゃないの?と思うくらいに、ビックリするほど悪い科目もあったけど、主要教科はまずまず良かったのでまぁいっかって感じ。
そもそも、配布されたプリントをなくしてるし、自分で管理できていないみたいでした。
小学生のときの延長で中学生になった今も勉強にアレコレと口出ししていたら、もっとよい成績がとれるのかもしれないし、そうしているご家庭もあるでしょう。
でも、そんなことよりも自分で考えて、失敗しながらでも試行錯誤して色んな事に取り組んでもらいたい気持ちが強いです。
回り道になるかもしれないけれど、若いうちに失敗する経験って本当に大事だと思う。
今後の人生には失敗した経験が役立つときがきっとくると思うし。
大人になってから初めて挫折するって結構きついものがありますよね?
それなら、もっと若いうちにたくさん挫折すればいい!
そして這い上がってくる力を付けて欲しいですね。
今のところ、大きな挫折なんてしてないから中高の6年間で軽く打ちのめされればいいんですよ。
アレコレ口出ししても、指示待ち人間にならずに、自分で考えて行動できる子ならいいんですよ。
でも、ケンタは違う。
敷かれたレールの上を進むのはラクです。
手厚いサポートがあると、ケンタはラクな道を選ぶでしょう。
その結果、自分で考えるのをやめてしまうような気がして恐ろしい。
困っていることがあって、手伝ってくれと言われたら、アドバイスすることはあると思うけれども、あえてこちらから手を差し出すようなことはしたくない。
子育てって本当に難しい。
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